- 2024.04.10
- 【情報】「耳マーク」について
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皆さんは「耳マーク」はご存知でしょうか?自治体の窓口や病院の受付等で見たことがある方もいらっしゃるのではないでしょうか?今回のにこ~るブログは「耳マーク」についてのご紹介です。
【耳マークとは?】
耳マークは「きこえない・きこえにくい」人が、そのことを視覚的に示すために考案されたマークです。
緑色の矢印は「聞こえない、聞こえにくいすべての人々にとって、聞こえの向上、保障を求めていく積極的な生き方の象徴」(原文ママ)を表しているそうです。
耳マークの普及趣旨は3点あります。(https://www.zennancho.or.jp/mimimark/mimimark/#box-mimi-shushiより抜粋)
1,公共機関、各関係機関の窓口や病院などで、後回しにされたり危険な目に遭わないために
2,聴覚障害者の実態を社会一般に認知してもらい、理解を求めていくために
3,聴覚障害者が自主的に「耳マーク」を装着し、住みよい社会への協力を求めていくように
【耳マークの意味】
耳マークは主に下記の2点の意味があります。
1,当事者の方々が自身の「きこえない・きこえにくい」事や、自身が行なってほしい援助の内容について知らせる。
→「きこえない・きこえにくい」状態は、外見からは分かりづらく誤解を受けたり、不利益や危険にさらされたりしやすいです。そうした日常生活上の苦労を軽減するために、マークを掲示し、自身が「きこえない・きこえにくい」事を示すことができます。また、耳マークを利用する際は、耳マーク+自身の行なってほしい配慮やコミュニケーション手段(手話・筆談・口元を見せながらはっきりしゃべる等)を示したカードを一緒に合わせて使用します。
2,「きこえない・きこえにくい」人への援助を受けやすい環境を目指す。
→自治体や銀行、病院等が、耳マークを設置することで「きこえない・きこえにくい」人へ援助可能であることを呼びかけることに繋がり、当事者の方が、自身の状況を伝えたり援助の依頼をしやすくしたりします。
【まとめ】
もし、このマークを提示された場合は、相手が「きこえない・きこえにくい」ことを理解し、コミュニケーションの方法に配慮する必要があります。知らなかった!という方は、この機会にぜひ耳マークの事を覚えていただけますと幸いです。
また、耳マークを書籍やポスターに掲載したりホームページやSNS等に使用したりする際は、一般社団法人全日本難聴者・中途失聴者団体連合会に申請が必要になります。詳細は全日本難聴者・中途失聴者団体連合会のホームページをご参照ください。
【参考資料】
・耳マーク – 一般社団法人全日本難聴者・中途失聴者団体連合会