にこ~るブログ
2020.12.24
第4回手話寺子屋オンライン講演会

 今回は2020年12月19日(土)に行われた第4回手話寺子屋オンライン講演会についてご報告いたします。今回の担当講師は、NHKみんなの手話の講師や、明晴学園の教師を務めている森田明さんでした。

 

 講演会のテーマは「森田明が語る日本手話の文学とは?~手話ポエムを楽しもう~」でした。まず初めに、森田氏の勤めている明晴学園がどのような学校かを、次にNHKみんなの手話の裏話をお話しいただきました。

 

 休憩を挟んで、手話の文学についてのお話をしていただきました。

 「文学」とは言語表現による芸術作品のことを言います。日本語での例を挙げるなら、詩・小説・戯曲(演劇)・俳句などのことです。

 手話の文学とは、手話語り、手話ポエム、数字・指文字ストーリー、手話演劇のことで、他にも手話での戦争体験語りや、手話での絵本の読み聞かせなども含まれます。

 手話の文学ではCL(※1)RS(※2)がよく使用され、たくさん組み合わされています。

(※1)…Classifierの略。物の形や材質、大きさや動きなどを表すものです。(中略)細長いもの、薄いもの、厚みのあるものなど、CLに決まった表しかたがあります。(『日本手話のしくみ 練習帳』NPO法人バイリンガル・バイカルチュラルろう教育センター 編 岡典栄、赤堀仁美 著P.54より)

(※2)…話者が「現在の自分」以外の人物の考えや行動を引用して伝える表現です。ロールシフトまたはレファレンシャルシフトと呼ばれます。(『日本手話で学ぶ手話言語学の基礎』松岡和美著 P.107より)

 

 「手話歌は手話の文学でしょうか?」という問いかけがありました。皆さんも一緒に考えてみてくださいね。

 

 講演会に出席してくださった皆様。ご視聴いただき、ありがとうございました。この場を借りて御礼申し上げます。

 

 さて、2020年最後のにこ~るブログとなりました。12月26日より当社は冬季休業となります。2021年も株式会社アウトソーシングビジネスサービス ダブル・ピーグループをどうぞよろしくお願いいたします。