にこ~るブログ
2019.07.26
ドラマの手話監修をしました!

2019年6月よりフジテレビ系列にて放送された、大人の土ドラ『仮面同窓会』。
第6話(7月6日放送回)では、手話に関するシーンが少し出てきました。
主人公の洋輔と同じ高校の生徒だった真理が、当時付き合っていた恋人の八真人に「I LOVE YOU」のハンドサインについて話す、という回想シーン。そして、社会人になった八真人が、ろう者に手話で道案内をするというシーンです。
実は今回ご縁があり、その手話で話すシーンの手話監修と指導を当社で行ないました。
手話指導は、手話寺子屋の小倉先生です。小倉先生に指導の経緯と、感想を伺いました。

 

【ドラマ『仮面同窓会』あらすじ(公式サイト)】
出来心から始まったちょっとしたいたずらが、男たちの人生を狂わせていく――。
高校時代の親友4人が、体罰教師への仕返しに催した“仮面同窓会”。
少し痛めつけて放置。それで終わりのはずだったが・・・

 

【どういう指導をおこなったか?】
指導についてですが、手話で表すセリフ部分の手話動画を送付したところ、日本語と私が使う日本手話とでは言語が異なるため、手話の方がコンパクトにまとまってしまいました。
それには監督も助監督も大変驚いておられました。カットやシーンの時間(いわゆる「尺」ですね)はすでに決まっているようで、その長さに合うよう助監督と何度かやり取りをして、セリフが決定しました。そのやりとりを通して手話というものを少しは知っていただけたのではないでしょうか。
当初は、その手話動画を基に演じる方に個人練習してもらい、撮影するという予定だったようです。しかし動画を見ての個人練習だけでは不十分ですので、1日だけでしたが、当社にお越しいただくようお願いし、直接指導しました。動画では伝わらなかった、手指以外の顔の動きなど(非手指標識(NMM; non-manual marker))を指導することができ、仕事柄、お忙しく、スケジュール調整も大変だったと思いますが、わざわざお越しいただいた甲斐がありました。

 

【実際、ドラマ指導を行ってみての感想】
実はドラマの手話指導は初めての経験で少々緊張して現場に入りましたが、実際はそこまで緊張することなく終えることができました。(もし憧れの俳優さんがいたら、テンションマックスになっていたかもしれませんね)
演じる方はカットがかかるとすぐに確認をしにきてくれて、納得するまで撮り直しをしていたので、真剣に取り組んでいただけたと感じました。
大変だったのは、拘束時間が長かったことです。私が関わる撮影はほんのわずかな時間なのですが、一日仕事でした・・・。

 

小倉先生、お疲れ様でした!