- 2021.05.13
- 第8回手話寺子屋オンライン講演会
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4月24日(土)に第8回手話寺子屋オンライン講演会が行われました。講師は富田望氏。「ドタバタ育児 米国と日本との間で」というテーマでお話いただきました。
日本では24日(土)の午前10時~開始の講演会でしたが、富田氏がいらっしゃるアメリカのワシントンでは現地時間が23日(金)の午後9時だったとのこと。対面の講演会ではできないグローバルな講演会となりました。
富田氏は、アメリカ人の男性と結婚し、現在3人のお子さんを育てています。講演会では、出産や育児に関するアメリカと日本の違いや、富田氏自身のアイデンティティについてお話されました。
講演会の途中で、富田氏のお子さんが日本手話とアメリカ手話を使い分けて撮影するカメラに向かってお話していたり、楽しそうに2か国の手話でおしゃべりしたりする動画を見せていただきました。お子さん3人とも可愛らしかったです。
富田氏が日本にいる時のアイデンティティは「ろう者、聴覚障がい者」でした。しかし、アメリカで暮らしているうちに、自身が「富田という日本人の女性」、「有色のアジア人」というアイデンティティが加わりました。また、LGBTQの方と交流をした時に、自身が「シス女性(※1)」であり「アライ(※2)」であるということを自覚し、そして、様々な人と交流することで、自身がどういった人物なのかに気が付いていったそうです。
最後に富田氏が「人はだれしも偏見を持っているのが当たり前ですが、色んな人と出会って、色んな人がいることを知ってもらう。偏見を取り払うのが親の仕事です」とおっしゃっていたのがとても印象的でした。
富田氏、お話してくださりありがとうございました。
また、参加してくださった皆様も、お忙しい中ご覧くださり、ありがとうございました。(※1)シス…こころの性(性自認)とからだの性(身体的性)が一致している状態・人のこと
https://jobrainbow.jp/magazine/cisgender(※2)アライ…「LGBTを理解・支援する人」
https://jobrainbow.jp/magazine/ally