- 2021.10.22
- デフスポーツについて
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今回のにこ~るブログは「スポーツの秋」ということで、デフスポーツについてご紹介いたします。
デフリンピックの記事でもご紹介したように、デフスポーツは審判の笛やスターターの合図などを、音の代わりに光や旗などの視覚的なもので行ないます。
今回は試合のルールについて、デフスポーツの1つであるデフサッカー/デフフットサルを例にお話したいと思います。
ルールは聴者のサッカー/フットサルとほとんど同じですが、大きく異なるのは、選手が笛の音が聞こえないため、主審は笛とフラッグの両方を使用することです。また、デフサッカーの国際試合では、主審の他に両ゴール裏に1人ずつ、合計5人のフラッグを持った審判員がいます。(聴者のサッカーでは、フラッグを持っているのは副審のみ)
また、聴力レベルにも基準があり、日本の場合と国際試合の場合とで基準が異なります。日本では、「両耳の聴力レベルが70dB以上」もしくは、「一側耳の聴力レベルが90dB以上、他側耳の聴力レベルが50dB以上」が基準となります。しかし、国際試合では、「聞こえが良い方の耳の聴力が55dB以上」となっています。試合中は補聴器装用者も補聴器を外して試合に臨むそうです。
来年開催されるデフリンピックは、このような聴者のスポーツとのルールの違いを知った上で観戦したいと思います。
参考資料
・Deafsportal(デフスポータル)–デフスポーツの総合ポータルサイト- https://deafsportal.com/
2021年10月時点では、鋭意作成中ですが、2022年開催のデフリンピックに向けて今後も情報が沢山掲載されるかと思います。
・ろう者スポーツ | 一般財団法人全日本ろうあ連盟スポーツ委員会 https://www.jfd.or.jp/sc/deafsports
・JIFF | デフサッカー/デフフットサルについて https://www.jiff.football/about/7groups/jdfa/
・障がい者サッカーHAND BOOK https://www.jfa.jp/grass_roots/pdf/disability_handbook.pdf
サッカーとフットサルは、JFAグラスルーツ宣言において「年齢、性別、障がい、人種などに関わりなく、だれもが、いつでも、どこでも。私たち日本サッカー協会は、サッカー、そしてスポーツの持つすばらしさをもっともっと、たくさんのみなさんと分かち合い、育みたいと考えています。」と述べており、聴覚障がいに限らずどの障がいにおいてもサッカーやフットサルの地盤が強いのが上記資料で分かります。
・JFAグラスルーツ宣言 http://www.jfa.jp/grass_roots/declaration/
・フットサルのルールを知ろう|JFA|日本サッカー協会 https://www.jfa.jp/rule/pdf/futsal_rule.pdf
聴者のフットサルのルールです。サッカーとの比較表もあります。