にこ~るブログ
2022.04.21
ヘッドホン(イヤホン)難聴

今回のにこ~るブログは「ヘッドホン(イヤホン)難聴」についてお話しいたします。

 

 

【ヘッドホン(イヤホン)難聴とは?】

 ヘッドホンやイヤホンで音楽等を大音量で長時間きき続けることでなってしまう難聴です。大きな音をきき続けることで起きるため、「騒音性難聴」、「音響性難聴(音響外傷)」、「ロック難聴」と言われています。また、スマートフォン等のオーディオ機器の普及により、若い人の間で急増していることから「スマホ難聴」とも言われることもあるようです。ヘッドホン(イヤホン)難聴は、2015年の時点でWHOが警鐘を鳴らしています(※1)。

(※1)WHO 1.1billion people at risk of hearing loss(2015)(英文)

https://www.who.int/vietnam/news/detail/10-03-2015-1.1-billion-people-at-risk-of-hearing-loss

 

【原因】

 85dB以上の大きな音をきいている際に、音の大きさときいている時間に比例して、耳の中の蝸牛にある有毛細胞が傷つき壊れること(※2)で、音がきこえ辛くなってしまいます。特にヘッドホンやイヤホンは耳の中に直接音が入るため、周囲に音漏れするほどの大きな音できいていたり長時間きき続けたりすると、難聴のリスクが高くなります。

(※2)きこえや耳の仕組みについての詳細はこちらをご参照ください。

 

【自覚症状】

 ヘッドホン(イヤホン)難聴は、徐々に悪化していくため、難聴を自覚し難いです。初期症状では耳閉感や耳鳴りが起きることがあります。重症化すると聴力が回復しなくなってしまうため、上記のような症状やきこえ難さを感じた際には、早めに耳鼻科を受診してください。

 

【予防方法】

 下記を心がけてヘッドホンやイヤホンをご使用いただき、素敵なヘッドホン・イヤホンライフを楽しみましょう!

・使用する際は静かな空間で、小さめの音量で使用する。

・周囲の音が騒がしい空間で使用する際は、ノイズキャンセリング機能のあるものを使い、必要以上の音量に上げ過ぎないようにする。

・連続使用時間を、1時間を目途とし、適宜休憩を挟む。

 

参考文献

ヘッドホン難聴(イヤホン難聴)について | e-ヘルスネット(厚生労働省)

https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/sensory-organ/s-002.html

若者たちの耳が危ない!世界で11億人もの若者が難聴のリスクを背負っている | NEWS | Hear well Enjoy life. – 快聴で人生を楽しく – | 日本耳鼻咽頭科学会

http://www.jibika.or.jp/owned/hwel/news/003/

耳のトラブルシリーズ 第1回「気づいた頃には、もう遅い?!最近増えている『イヤホン難聴』を知る」 | 健康 | UP LIFE | 毎日を、あなたらしく、あたらしく。 | Panasonic https://panasonic.jp/life/health/160048.html

「イヤホン難聴」の恐れ 大音量/長時間 内耳の細胞破壊 WHOも警告:東京新聞 TOKYO Web https://www.tokyo-np.co.jp/article/102246

スマホ難聴 ~新しい生活様式~ │ 生活習慣病を予防する 特定非営利活動法人 日本成人病予防協会 https://www.japa.org/tips/kkj_2110/